A feeling of a partner
プロローグ
「なーハンサム様。」
「何ですか天国さん。」
「オレってば今日もフラれちゃったあ。」
「ふーん。」
「やーね気のない返事。」
「いつものこったろ。
大体お前、素も出してねえくせに何が恋愛だ?」
「あらやだ、ハンサム様ってばロマンチストぉ。」
「やかましいリアリスト。」
「やあねえ、冷たいなあ。鬼ダチじゃん?」
「…いつお前と友達になったんだよ。」
沢松健吾の冷たい言葉に、猿野天国は小さく微笑んだ。
いつもそうだ。
中学の時から、努力しまくって2位だった沢松は、
何もせずに1位をとり続ける天国が疎ましくて妬ましくて大嫌いだった。
遊びまわって、生徒会長のくせに副会長の自分に仕事を押し付けて自分勝手で
どうしようもない。
だけど何やっても上手くて女にも男にも人気があって。
そんな天国が嫌いだった。
嫌いだって言っても、ただ笑う。
そんな天国が嫌いだった。
だけどなぜか一緒にいた。
なぜかそれを、許していた。
そんな自分すら沢松は嫌いだった。
To be Continued…